Sunday, September 27, 2009

礼拝のための洗浄

イスラムでは、洗浄であることはイマーン(信仰)の一部とみなされています。心の邪悪な思いと体の汚れを取り去り、心身ともに洗浄にしなければなりません。ムスリムは礼拝を行うにあたり、心身ともに洗浄にしなければなりません。「洗浄」とは、自分自身を洗浄することで、礼拝のために純粋な状態になることです。「洗浄」はアラビア語で「ウドゥー」と言います。全能の神アッラーに礼拝を受け入れてもらうためには、ウドゥーを正しく行うことが重要です。もし、射精、性行為、死(殉教者以外)があった場合は、ウドゥーを行う前にグスル(全身沐浴)をしなければなりません。

それ以外にグスル(全身沐浴)画必要なのは、生理後、ウィらーだ(出産後)、ニファース(出産後の子宮からの出血)があった場合です。グスル(全身沐浴)で大事なことは、アッラーのために行うと言う意思表示と、体のあらゆる部分に水が触れるよう、よく洗うことです。体の全ての部分に水が触れるよう、クリーム、マニキュアなど水を弾くものはあらかじめ落としておきます。

聖クルアーンの中で、洗浄(ウドゥー)とは、顔を洗い、両手を肘まで洗い、頭を撫で、両足を踝まで洗うことだと記されています。(クルアーン5章6節)。預言者、ムハンマド(彼に平安と祝福あれ)はウドゥーの方法を、アッラーから天使ジブリールを介して教えられました。ムスリムは、預言者、ムハンマド(彼に平安と祝福あれ)のウドゥーの慣例に従わなければなりません。以下がその方法と手順です。

  1. これからウドゥーを行うと言う意志を明らかにし、「アッラーに悪魔からの御加護を求め願います。慈悲あまぬく慈愛深きアッラーの御名において。我々のためにきれいな水を創られたアッラーに称賛あれ」と言います。
  2. 両手(手のひら、指の間)を手指まで洗います。
  3. 口をすすぎます。
  4. 鼻孔をすすぎます。
  5. 顔を額からあごの下までと、両耳のところまで両手で洗いながら、「慈悲深きアッラーのためにウドゥーを行います」と心の中で唱えます。
  6. 右腕を手首から肘まで、次に左腕を同じように洗います(右から先に洗うこと)
  7. 濡れた両手で、頭を前から後ろにぬぐいます。
  8. 濡れた左右の人指し指で両耳の内側をこすり、濡れた左右の親指で両耳の外側をこすります。
  9. 両足をくるぶしのところまで、右足を先に次に左足を洗います。
  10. 「アッラーよ、あなたに赦しを乞う人々と共に、そして身を清めた人々とあなたの高貴なしもべに、私も入れてください」と嘆願を唱えます。
これらの各動作は1回、2回、あるいは3回ずつ行います。ウドゥーの各動作の中でとり忘れがあったら、もう一度最初からやり直さなければ成りません。動作と動作の間を長く開けすぎないように連続して行います。グスルをする時と同様に、ウドゥーを行う時は、体の各部分に直接水が触れるよう、妨げになる物(指輪など)は取り外しておきます。ウドゥーを行うときには、たとえ水が豊富にあっても、水の保護管理を非常に重要視しています。ウドゥーの方法は男性、女性とも同じです。ムスリムは、ウドゥーが無効になると決められている行為を科に限り、清浄な状態にあります。

ウドゥーが無効となる行為は、男性器、女性器、肛門からの排泄物(放屁を含む)があった場合、睡眠をとった場合(座った状態での睡眠は除く)、手での性器接触、結婚可能な異性(子供は除く)との皮膚接触、そして矢神です。ムスリムは、就寝前やウドゥーが矢効した時に、再びウドゥー再びを行い、常に清浄な状態を保つことが望ましいとされています。ウドゥーは、ムスリムのジハード(信仰のためのあらゆる努力)において、私達自身の中にいる敵に打ち勝つための重要な防御となります。

清浄な状態を保つことは、下劣な欲望から身を守ってくれます。預言者ムハンマド(彼に平安と祝福あれ)の伝承によると、ウドゥーの際に水が体から一滴流れ落ちるたび、罪が一つ帳消しされます。要約すると、ウドゥーは礼拝がアッラーに受け入られるために必要な行為であり、私達の罪を消す助けとなり、また、常に清浄な状態にいることを心がける人々にアッラーの御加護が得られます。肉体的にも精神的にも清浄となるために、どうぞイスラムにおいで下さい。

http://islamcenter.or.jp

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